調べ学習としてのインターネット
2012年9月 NTTレゾナント株式会社が調査した「小学校教員を対象とした校務に関するアンケート」によると、調べ学習をどのような方法で行うかという問いに対して、トップは「本(91.7%)」であったものの、次いで「インターネットの検索サイト(80.1%)」があがり、3位の「体験学習(44.2%)」を大きく引き離す形となりました。
小学校における授業でのインターネット利用が、すでに広く浸透していることが明らかになった結果と言えるでしょう。
このような結果からも、家庭において宿題、自由研究、興味のある事に対してインターネットで調べたいという子どもからの要求が出てくるのも当然のことだと考えられます。
デジタルネイティブな子どもたち
現代の子どもたちは、生まれた時からパソコンやインターネットがある環境の中で育っています。
物心ついた時からありとあらゆる情報端末が周りに存在するため、難しいことを考えることなくそういうモノが存在し、何となくこうやって操作するものだという感覚が根付いています。
街へ出てみれば、様々な場所でタッチパネル式の機械を見かけますし、カードをピッとかざすだけで駅の改札を通りぬけられることも子どもたちは知っています。
子どもたちにスマートフォンやタブレットPCを与えてみると、ものの見事に操作してしまう姿に驚かされます。
つまりデジタル機器に対してネイティブな世代。
教えなくても日本語が話せるようになるのと同じようなものなのですね。
デジタル機械の向こう側
デジタルネイティブな子どもたちは、ここを押せば何か変化があるだろうと興味津々でデジタル機器を操作してしまいます。
しかし相手が機械だからと安心して良いものなのでしょうか。
インターネットに接続されたデジタル機器の向こう側には、プログラムや生身の人間が繋がっている事があります。
もし、繋がった相手がいたずらや犯罪目的のプログラムだったら・・・
それとも、まったく面識のない他人が繋がっていたらどうしますか?
インターネットの向こう側に何があるのか、教えてあげるのは親の大切な役目なのではないかと思います。