「JASRAC、音楽ファイルを違法にアップロードした少年を告訴」事件から考える

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レンタルストレージサービス等を用いた著作権侵害 音楽ファイルを違法にアップロードした少年を告訴

JASRACは、10月7日、JASRACの管理著作物である音楽ファイルを違法にアップロードした鹿児島市内在住の少年を、鹿児島西警察署に告訴しました。

少年は、JASRACの管理楽曲である音楽ファイル等をレンタルストレージサービス「getuploader」にアップロードし、自身が運営するブログの訪問者を誘導して同音楽ファイル等をダウンロードできるようにし、JASRACの有する著作権(公衆送信権)を侵害していました。
警察の調べによると、少年は、自身のパソコン(PC)内にファイル共有ソフト「μTorrent」をインストールした上で、音楽ファイルやインターネットゲームを不正に利用できるツール等を大量にダウンロード(必然的にPC内でアップロードも行われる)して、音楽ファイル等を入手していました。その後、入手したファイルの一部をレンタルストレージにアップロードして自身が運営するブログの訪問者にダウンロードさせていたことが判明しています。また、少年のPCで大量の音楽等のデータが送受信されたため、サービスプロバイダから警告を受け、その時点でハードディスクを初期化したものの、少年は再び「μTorrent」をインストールして著作権侵害行為を繰り返していたことが関係者の供述によって明らかになっています。

ファイル共有ソフトを使った、コンテンツデータの違法コピーのアップロードによる著作権侵害は後を絶ちません。

JASRACや警察のサイバー犯罪対策部署では、ファイル共有ネットワークの監視活動を行っています。

音楽データの権利者であるJASRACは、悪質な著作権違反者を見つけると担当警察署へ告訴し、早ければ翌日逮捕といった事例も多く見受けられます。

少年はなぜ違法アップロードを止めなかったのか

注目する点として、この少年は、一度サービスプロバイダから警告を受けているにも拘らず、再度、著作権侵害行為を繰り返していたことにより、JASRACより告訴されています。

通常いきなり告訴・逮捕されることはありません。
なんらかの警告を受け取り、それでも悪質な違法行為を続けていれば、少年であろうと逮捕されるのです。

JASRACは、以前告訴の際「ファイル共有ソフトを用いた違法な公衆送信は、著作権者に多大な損害を与えるばかりか、音楽文化を衰退させることに直結する」と説明しています。

少年は、音楽ファイルや、ネットゲームを不正に利用できるツールなどを「μTorrent」で大量にダウンロードし、入手したファイルの一部をレンタルストレージにアップロードしていたようです。

もしかしたら、少年は、それほどの罪悪感も無く違法行為を行っていたのかもしれません。
しかし、著作権侵害は犯罪であり、知らなかったで済まされる問題ではありません。
場合によっては多額の損賠賠償請求される事もあることを知っておく必要があると思います。

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