小学校における学習指導方針は?
2011年度より、新しい学習指導要領による指導が始まっています。
重要事項として、情報の活用、情報モラルなどの情報教育を充実するとあります。
具体的には、
- コンピュータの基本的な操作や情報モラルを身に付け、適切に活用できるようにする。
- 各教科等を通じて、児童がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しむ。
- 「総合的な学習の時間」において、情報に関する学習を行う際には、情報を収集・整理・発信するなどの学習活動が行われるようにする。
このように、コンピュータやネットワークの活用方法の指導だけではなく、メール、掲示板等の利用マナー、著作権の扱い等の「情報モラル」を身につけることを重視していることが見てとれます。
小学校における情報インフラ整備は進んでいる?
実際に教育現場では情報化を推進するためのインフラ整備は、急スピードで進められてはいるものの多くの課題があるようです。
例えば、校内LANの整備、パソコン導入、電子黒板の設置等、積極的に進められてはいるものの、こうした取り組みに積極的でない自治体では、情報化が遅れているといった問題も指摘されています。
現代社会における情報を扱う能力は必須であり、これからは積極的に情報インフラ整備に力を入れている学校に人気が集まることは決して不思議ではありません。
下図は、「日経パソコン」が調査した「公立小学校情報化ランキング 2012」 (小学校が5校以上の自治体が対象)
三重県伊賀市は、前年に続き、小、中学校の両方で首位なのだそうです。県として教員向けの研修を充実させるなど、教員指導力向上に力を入れていることが数字に表れた結果となりました。また、高知県南国市は、前年の175位でしたが、国の支援を受けながら、インフラ整備を進めた結果2位まで躍進しました。
興味深い所では、東京23区の小学校において、首位の江戸川区の88.9%に対して、最下位の渋谷区は45.3%と倍近い開きがあるなど、自治体による格差は想像以上のものがあると考えられるのではないでしょうか。
ご自身のお住まいの自治体について知りたい方は、「日経パソコン」ホームページに詳細が載っているのでご参照頂ければと思います。