インターネットショッピングをめぐるトラブル
小学5年生の男の子。携帯型ゲーム機のソフトのダウンロードの決済のために親の財布にあったクレジットカード番号を入力した。クレジットカードの請求書にゲーム会社名で3件の請求があり、親が不審に思って子どもに確認して発覚した。
インターネット上の多くの取引では、クレジットカードの名義や番号、有効期限を入力すれば、商品やサービスを購入できるため、子どもでもカードの情報がわかれば簡単にインターネットで買い物をすることが出来てしまいます。
カードの名義人にはカードの管理義務があり、保護者には子どもを監督する責任があります。
民法では、未成年の「子どもがやった」ことを証明できれば支払いを免れられる可能性がありますが、クレジットカード会社との間で交わした規約により認められない場合がありますので注意が必要です。
カードの利用により、現金が無くても商品が買える事に興味を持ち始めたら、クレジットカードが信用取引である事、利便性や注意点などを含め、正しい利用について学ぶ良いきっかけになると思います。
オンラインゲームでの高額課金トラブル
子どもが大人のクレジットカードを無断で利用したケース
クレジットカード会社から身に覚えのない20万円弱の高額な請求が届き驚いた。
確認したところ、オンラインゲームの利用料であった。子どもが、親の財布からクレジットカードを抜き取り、カード番号等を登録してしまった。
利用方法等の話し合いや仕組みの理解が不十分なケース
中学生の息子がタブレット端末を購入した。
その後、音楽をダウンロードしたいのでクレジットカードを利用させてほしいと頼んできたので、今回だけならいいと思い、カード番号等を口頭で伝え、数百円の代金を息子から受け取った。
ところが、今月、クレジットカードの利用明細に使った覚えのない約10万円が記載されていた。クレジットカード会社に問い合わせると、オンラインゲームの利用料金であることが分かった。息子に事情を聞くと、確かにオンラインゲーム内で通貨を得たが、実際にお金がかかるとは思わなかったと言う。
子どもが思わぬ決済方法を利用したケース
サイトAの会員IDにクレジットカード情報を登録している。
小学生の息子に、このサイトAのIDとパスワードを教え、サイトAの中にある無料ゲームを使わせていた。ところが、今月のカード利用明細に数10万円の料金が記載されていた。クレジットカード会社に問い合わせると、最近、子どもに利用させていたサイトAと別のオンラインゲーム会社Bが提携し、サイトAのIDがあれば提携先の有料ゲームができるようになり、知らない間に息子がそのゲームを利用していたことが分かった。
引用:国民生活センター
トラブル予防のポイント
子どもがクレジットカード情報を無断で使用しないように管理を徹底する
未成年者が、保護者の同意なく利用した場合、購入を取り消すことができる場合がありますが、未成年者が年齢を偽ったり保護者の同意を得ているかのように偽ったりして購入した場合、取り消すのが難しくなります。
保護者は、子どもが無断でクレジットカード情報を使用しないよう指導するとともに、パソコン上のカード情報についても、子どもとパソコンのユーザアカウントを分けるなどして、容易にカード情報が利用できないよう管理を徹底する必要があると思います。