「小学校でLINE氾濫」の報道から、小中学生とスマホのあれこれを考える。

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13日(日)の産経新聞に、このような記事が掲載されました。

小学校でLINE氾濫「規制困難」 主戦場は小4…大人が知らないSNSの実態

引用:産経新聞

「LINE」は小中学生のマストツールになっている?

スマートフォン(高機能携帯電話)の爆発的な普及に伴い、小中学生にとっても無料通話アプリ「LINE(ライン)」は今や必要不可欠なコミュニケーションツールとなっている。

当サイトでも、「LINE」によるいじめや、個人情報の流出について指摘する記事を書きました。

小中学生にとって「LINE」は必要不可欠とありますが、中学生はまだしも、小学生にまで普及しているかというと少し疑問に思う所はあります。しかし、夜10時前後の電車で塾帰りとみられる小学生を見かけますが、結構な割合でスマホをいじっている姿を見かけます。

そう考えると、小学生へのスマートフォンの普及はあながち間違っていないのかもしれません。

主戦場は「小学4年生」はホント?

学童保育が小学3年生で終了し、野球やサッカーなどのクラブ活動や学習塾通いが始まるのが4年生。このタイミングで子供に携帯を持たせる親が多いが、選ばれる端末はフィーチャーフォン(従来型携帯電話)ではなく、スマホだ。

たしかに習い事などに親が付き添っていくのも小学3年生くらいまでというところも多いのでしょう。4年生にもなると、ひとりや子供同志で行動することも多くなりますね。

しかし、小学4年生からスマートフォンを持っている児童はあまり見かけませんが、私の認識不足かもしれませんね。
どちらかというと、キッズ携帯を購入し、必要に応じて持たせる家庭が多いのではないでしょうか。

「LINE」の氾濫

最近の学校現場では、クラブ活動の連絡網もLINEで代替しているところが多く、「もはや必要不可欠なツール」(大阪市のPTA役員)となっているのが実情だ。「子供を物理的に規制するは困難」と断言する。

「LINE」があらゆるシーンで活用されているのは確かですね。

これは「LINE」の「グループトーク」機能が連絡網ツールとして非常に便利な点があげられます。

  • 「トーク」を利用することで連絡事項を一斉に送ることができる。
  • 「ボード」機能を掲示板として利用することができる。

友だち同士のグループから、アルバイトのシフト調整、企業のプロジェクトグループなど、応用範囲は様々です。

「LINE」を規制すれば良いのか

兵庫県の担当者は、「LINEを批判するだけでは、他の無料通話アプリや海外のサービスに流れるだけではないか」とも指摘。LINEだけでなくさまざまなSNS(ソーシャルメディア)の利用に関するルール作りを求めた。

「LINE」は、今たまたま便利なツールとして多くの人に利用されているに過ぎません。

早かれ遅かれ飽きられ、また別のツールが持てはやされることは、過去の事例からも解りきっている事ですので、「LINE」だけを規制して解決する問題ではないでしょう。

そして、既に「LINE」の利便性を享受し、日常に無くてはならないツールとして利用している人に止めさせることは不可能なのではないでしょうか。

いま大人たちは、子どもに何ができるのか

「LINE」を始めとする「SNS」はコミュニケーションツールです。
コミュニケーション能力を持った人でないと使いこなすのは難しいでしょう。

会話などの基本的なマナーから、場の空気を読む能力、初対面や目上の人に接し方など、コミュニケーションは大人でも難しい面がありますね。

たまに小中学生でも、素晴らしいコミュニケーション能力を発揮できる子どもに出会うこともありますが、まだまだ未熟な子どもの方が多いのではないでしょうか。

「SNS」では、文字や、絵文字、スタンプ等のコミュニケーションですので、使いこなす為には、基本的なのはコミュニケーション能力が備わっていないとすぐトラブルになることは想像できると思います。

「SNS」を利用する為には、インターネットに接続したパソコンが必要です。
そして、忘れがちですが「スマートフォン」は電話機能が付いたパソコンですので、小中学生に「スマートフォン」を持たせる場合は、機能的に使いこなせることは重要ではなく、人前に出しても恥ずかしくないようなコミュニケーション能力を身についているかが判断材料となるのではないでしょうか。

挨拶が出来ない、敬語が使えない、相手の気持ちを想像できない子どもが、SNSを利用したらトラブルが起きるのは当然ですよね。

そのように考えれば、コミュニケーション能力がまともに備わっていない小中学生に、パソコンやスマートフォンを自由に使わせることが、いかに不自然なことか想像できると思います。

親と子どもで、SNSの利用について話し合う機会を

小学校高学年や中学生ともなれば自我が芽生え、子どもなりのコミュニティの中で必死に生きていますので、周りが携帯を持ち始めれば、自分も欲しがるのは当然です。

ファミコン世代の私たち親世代は、子どもたちの気持ちが痛いほどわかりますよね。

すでに今の時代、SNSの活用は不可欠です。
多大な情報からの取捨選択能力と同時に、オンラインコミュニケーション能力を養うことは、義務教育レベルで学ぶべきものと私は考えます。

ただ「事件に巻き込まれて危ないからやめろ」だけではなく、活用する為にはどのような点に注意すればよいのか、親と子どもで一緒に利用してみて、休日などを利用して学ぶ時間を作ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • 基本的なコミュニケーション能力が備わっていないと「SNS」の利用は難しい。
  • 小中学生の「SNS」利用は、基本的なコミュニケーション能力と、オンラインの危険性を理解してから。

コメント

  1. […] 以前、「小学校でLINE氾濫」の報道から、小中学生とスマホのあれこれを考える。」という記事を書きました。 […]

  2. […] 「小学校でLINE氾濫」の報道から、小中学生とスマホのあれこれを考える。でも述べましたが、親と子どもで、まずはパソコンなどを利用して、SNSの利便性と危険性について話 […]

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