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セキュリティスペシャリストによる、子供のIT利用について色々

インターネット事件簿(1)-書き込みやメールでの誹謗中傷やいじめ-

      2014/03/06

学校裏サイトでの誹謗中傷

「学校裏サイト」と呼ばれるネット上の掲示板に書かれた誹謗中傷の書き込みを知りつつ放置していたとして、大阪市内の会社役員の男(26)を書類送検した事を大阪府警が発表した。

誹謗中傷にあたる言葉を書き込まれた被害者は女子中学生(13)。
書き込んだのは小学校時代同じ塾に通っていた、現在は別の中学校に通う同じく女子中学生(13)。
書き込んだ中学生は名誉棄損の非行事実で児童相談所に通告された。

管理人側は身元がわからないように偽装していたが、警察の解析で身元が判明。書き込んだ少女もIPアドレスなどから、特定された。
引用:共同通信社

学校裏サイト(学校非公式サイト)とは、

学校の公式サイトとは別に、同じ学校に通う生徒たちが立ち上げた非公式のサイト。携帯電話などからだれでも手軽にアクセスができる無料SNSや掲示板などを利用してグループ間の交流を目的に開設されることが多い。

内容は、友達同士のうわさ話や芸能人の好き嫌いなどが多いが、ときに根拠のない誹謗(ひぼう)、中傷が書き込まれ、いじめの温床になるといった問題が起きている。また氏名、住所、電話番号などの個人情報をさらして(暴露して)問題となるケースも増加している。
ニッポニカ・プラス(小学館)

ある特定の子どもがいじめのターゲットになり、学校裏サイト上で、誹謗中傷が書き込まれることがあります。

誹謗中傷の言葉は、たとえ短くても人を傷つけるような内容である場合、非常にきつい言葉に感じ、被害にあった児童生徒は、精神的なダメージを強く受けます。
また、誰が書き込んだのかが分からないことも多いので、心に大きな不安感を抱きます。

地域の学校の裏サイトについては、「学校裏サイトチェッカー」で調べてみて下さい。
http://schecker.jp/

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プロフ(自己紹介サイト)でのいじめ

さいたま市立中学3年の女子生徒(当時14)、同級生から「ネットいじめ」を受け、3カ月後に自殺していたことがわかった。

自宅からは、同級生の実名を挙げて「復讐します」などと記した「遺書」という題名の書き置きが見つかっている。
ネットいじめと自殺との関連を否定する学校に対し、両親は真相解明を求めている。

両親によると、女子生徒は昨年6月下旬にこの中学に転校。
7月上旬、携帯電話の「プロフ」(自己紹介サイト)に自分を中傷する書き込みがある、と両親に泣きながら訴えてきた。
「うまくすれば不登校になる」「キモイ」「一緒のプールに入りたくない」などと書かれていたという。
引用:asahi.com

プロフ(自己紹介サイト)とは

インターネット上に自分のプロフィールを紹介するサービス、もしくはサービスを提供しているサイトのこと。とくに携帯電話を利用するものをさす場合が多く、その場合は携帯プロフともいう。「プロフ」とは「プロフィール」の略。

プロフサイトでは、多くの場合、あらかじめ用意された専用のページに名前、住所、ニックネーム、誕生日、性別などの個人を特定する情報や、好きな映画、好きな本、マイブームといった趣味情報などを入力し、顔写真などの画像も添付して作成する。
無料ででき、完成したページは公開されるため、とくに女子中高生を中心に人気を集めている。
ただし個人情報をかってに公開されたり、なりすましの偽プロフで迷惑メールを送る、といった問題が起きており、プロフの書き込みをきっかけに傷害事件に発展した事例もある。
個人を特定できる情報を簡単に公開できるため、使い方しだいで問題の起こる危険性をはらんでいる。
ニッポニカ・プラス(小学館)

プロフでのいじめは保護者や教師が気づかないうちに進行します。
文部科学省の「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」(平成21年5月)によると、中高生でプロフを公開したことのある生徒の割合は、中学2年生13%、高校2年生44%となっています。

その一方で、自分の子どもがプロフを公開していると思う保護者は、中学2年生の保護者7%、高校2年生の保護者16.5%となっており、保護者と子どもの間で認識の開きがあります。

LINE(ライン)を使ったいじめ

2013年2月、神奈川県の中学2年の男子生徒が、顔見知りの小学6年の男子児童に暴行するなどした様子を動画で撮影し、無料通話アプリ「LINE(ライン)」に投稿していたことが5日、同町教育委員会への取材で分かった

中学側の説明によると、男子生徒は公園で、男児にからかわれたと腹を立て、謝らせた後、あごにひざげりをしたり、ほおを平手打ちしたりしたという。その際、持っていたiPadで約2分間、様子を撮影し、投稿した。男児にけがはないという。

男児からの訴えを受けた小学校の担任が中学校へ連絡。中学側は動画を見ることができる約40人に画像を削除させ、サービスからも退会させたという。

中学は、保護者会を開き、事件の経緯を説明し、インターネットや携帯端末の使い方についても、改めて注意を呼びかけるという。

児童の保護者は「被害届は出さない」と話しているといい、中学校は県警に事実関係を報告した。
中学校は加害者の生徒を数日間の自宅待機とした。

‐出典: 朝日新聞デジタル, MSN産経ニュース

LINE(ライン)とは

スマートフォンを中心にしたiOSやAndroid(アンドロイド)などの携帯端末から、グループ間でのメッセージ交換サービスや音声通話を利用できるサービス、及び同名の無料アプリケーション。

韓国のIT企業の日本法人であるNHN(Next Human Network)Japan社(2013年よりLINE株式会社)が2011年(平成23)6月に提供を開始した。パソコンでの利用は、先に携帯端末から利用登録をした場合のみ可能。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)がオープン性のものであるのに対し、自分の友人などのグループ内でメッセージをやりとりするクローズドなところがサービスの特徴である。

また、メッセージ交換サービスはトークtalkといい、スタンプstampとよばれるイラストを使い、文字を使わずに喜怒哀楽などの感情を表現できる。利用登録者は2012年11月末時点で約8000万人。

会員登録をすると、自分の端末の電話番号(これは登録IDを兼ねる)やアドレス帳の情報はすべてLINEのアプリによって自動的に読み込まれ、ほかの会員の情報と照合、選別される。こうした仕組みによりLINEを使っている知人や友人と簡単につながることができる。メッセージの送受信や通話には、インターネット回線のデータ通信を使用するので、端末のデータ通信料を定額制で契約している場合、サービス利用は実質的には無料である。
2012年8月には、写真や文章の投稿ができ、友人との間で投稿内容を公開しあうことができる、ホームとタイムラインのメニューが増えた。

さらに2012年12月には、LINEの一般利用者に対し、店舗やメディア、公共団体などが宣伝メッセージやPR写真、クーポン券情報などの情報発信を行うことができる、LINE@(ラインアット)というビジネス向けの有料会員サービスを開始した。
ニッポニカ・プラス(小学館)

LINE(ライン)はサービス開始から2年余り(2013年7月21日)で、ユーザー数2億人を突破したそうだ。

LINEの登録ユーザー数、2年あまりで世界2億人を突破 -マイナビニュース-

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[出典:LINE]

普及も手伝ってか「LINE(ライン)」を使った中高生のいじめが問題になっているようです。

学校裏サイトなどとは違い、外部からの目が届きにくいこともあり、些細な事からトラブルに発展し、事件に至る事もあるという。

トラブルには、仲間同士でつくる「グループトーク」内で起こる事が多く、グループ内の誰かが、他のメンバーを強制的にグループから外すことが出来るため、トラブルに発展するケースがあるようだ。

また、メッセージを開くと相手に「既読」と表示されることから、「すぐに返事をしないと悪い」、「返事をしないと友達を失うのではないか不安」というような強迫観念に迫られると感じる利用者も多いという。

トラブル予防のポイント

インターネットの特性を理解させる

インターネット上で発信した情報は、多くの人に瞬時に広まり、一度公開された情報は完全には消すことができません。

子どもたちは、サイトに書き込みをしても誰が書いたのか分からないと思っている場合がありますが、警察からの要請があれば、サイトの運営会社(運営者)はログを提出しなければならないので、どのコンピュータから書き込んだかが分かり、書き込んだ人を特定することができます。

悪質な誹謗中傷やいじめは犯罪行為となることも

悪質な誹謗中傷を書き込み、相手の名誉を傷つけた場合は、刑事と民事の両方で責任を追求されることがあることを理解させましょう。

刑法第230条(名誉毀損)では、「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。」と規定されています。

また、民法は、他人に損害を与えたら賠償金を支払うことを定めています。
民法第723条(名誉毀損における原状回復)では、「他人の名誉を毀損した者に対しては、裁判所は、被害者の請求により、損害賠償に代えて、又は損害賠償とともに、名誉を回復するのに適当な処分を命ずることができる。」と規定されています。

利用しているサービスを知り、そのサービスを理解する

普段のコミュニケーションから、子どもや周りの友達がどのようなサービスを利用しているのか、把握する必要があります。
そして、そのサービスをまずは利用してみる事から始めましょう。

実際に利用してみると、子どもたちがいかに無防備な状態でコミュニケーションを取っているか理解できると思います。

悪質な誹謗中傷の書き込みがあった場合は削除依頼を

書き込まれた内容が名誉毀損等にあたると思われる場合は、書き込まれた文章、書き込まれたページのURL、書き込みをした者のIDやメールアドレスなどを証拠としてプリントアウト(または画面をハードコピー)したうえで、サイトの管理者等に削除を依頼することができます。

また、身近にある専門機関(最寄りの警察、サイバー犯罪相談窓口、弁護士など)に相談するのもよいでしょう。

・ 都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧
Http://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm

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