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セキュリティスペシャリストによる、子供のIT利用について色々

ワンクリック詐欺の手口と、ひっかからない為の注意点・対処法

      2014/11/27

ネットサーフィンに夢中になり、次の情報が早く見たいが為に、良く文章も読まずに、クリック、クリック、クリック・・・
その結果、何やら「会員登録が完了しました」とのメッセージ。

直ちに入会金50,000円をお支払い下さい。

などという請求画面が表示され、驚いても時すでに遅し、
閉じるボタンを押しても請求画面は消えないし・・・
パソコンを再起動してもまた請求画面が出てきて・・・
何も知らない子供ならパニックでしょう。

「ワンクリック請求詐欺」による被害は、2010年頃をピークに減少しているようですが、未だ被害は無くならないようです。

では、なぜこのような詐欺に引っかかってしまうのでしょうか?

oneclick_graph
<資料:独立行政法人情報処理推進機構 ワンクリック請求相談件数の推移>
 

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わかっていても、危険なサイトに誘導されてしまうワナ

 

「ワンクリック請求詐欺」は、アダルトサイトや、芸能人裏情報サイト、最近ではyoutubeなどの動画投稿サイトから、誘導させるものが多いようです。

アダルトサイトなどに訪問している利用者に対して、興味を引きそうな無料動画をチラつかせ、動画再生のためにクリックを促します。

無料動画を再生する為に画像リンクをクリックすると、別の無料動画サイトに飛ばされてしまいます。画像リンクをクリックする度に何度も別のサイトに転々とさせられて、最終的に「ワンクリック請求詐欺」を行うウェブサイトに誘導されます。

ところがこの最終的なサイト。
有料動画サイトとなっているのですが、そのような記載は目立たない表示で書いてあるだけで、あちこち転々とたらい回しにさせられた利用者は気付かず入り込んでしまいます。

 

なぜ、お金を請求されてしまうのか

 

「ワンクリック請求詐欺」のサイトには、利用規約の同意を求める画面があり、
「あなたは20歳以上ですか?」「利用規約に同意しますか?」などといった項目にチェックし、先に進ませようとします。

しかし、ページの目立たない場所に、目立たない色で、利用料金が発生する旨の規約が書かれているのです。

規約を良く読まずに、同意してしまうと、再度確認の画面が表示されます。

わざわざ確認画面を出すのには理由があり、電子商取引に関する法律では、ウェブサイト上で契約する際には、再度確認させる画面を出すような決まりがあるため、このような手続きを踏ませているようです。

そのため、利用者は後になって怪しいと気付いても、自分自身が良く確認しないで契約してしまったという事実が残るため、泣き寝入りして料金を支払ってしまうそうです。

 

料金の請求がやってくる

 

さて、いよいよ目的の動画にたどり着くことが出来たとします。

動画を再生するために、リンクをクリックしていくと今度は「セキュリティの警告」というダイアログが表示されます。

説明によると、動画を再生するためにどうしても必要な手続きのようです。

ここで「実行」を押してしまったら最後、料金を請求する画面が数分ごとに表れ、何をしても消すことが出来なくなってしまうのです。

これは、パソコンに料金請求画面を表示させるウィルスに感染してしまったために、起こる現象です。

パソコンの画面に自分の意志に関係なく、「料金を払ってください」などど、表示されれば大人でも気味が悪いですが、子どもなら尚更恐ろしい体験になるでしょう。

しかも、行ってはいけないサイトに自分で入り込んで招いてしまった事ですので、どうしたら良いかわからずに悩んでしまうのではないでしょうか。

 

被害に合ってしまったときの解決方法

 

もし、実際にいま被害にあわれて、検索で辿り着いた方のために解決方法を先に書いておきます。

まず解決する前に以下の2点について確認して下さい。

  • 料金請求は「架空請求」ですので無視して構いません。料金を支払う必要はありません。
  • 相手に連絡してはいけません。個人情報を渡してしまう事になります。

料金請求を表示させるウィルスは、パソコンに詳しい人が見ても完全除去は難しいものです。 表示は止めることが出来ても、残骸を残してしまうことで、別のセキュリティ侵害の引き金になることがあります。

全てを簡単に除去できるものではありませんので、Windowsパソコンであれば「システムの復元」を行い、データはそのままでシステムだけを被害に合う前の状態に戻します。

実際の手順は、下記リンク先をご覧ください。

独立行政法人情報処理推進機構 セキュリティセンター
Windowsでの「システムの復元」の実施手順

 

子どもの為のセキュリティ対策

 

小学生以下の子どもにこのようなサイトにアクセスさせたくなければ、フィルタリングを導入しましょう。
ただし、おそらく子どもからはすぐに苦情がでるはずです。
「見たいサイトが見られない!」と。

こんな苦情が寄せられたら、インターネットの利用について、子どもと対話するチャンスです。

  • インターネットには、とてもためになる情報と一緒に、アダルトや詐欺や虚偽情報があふれている事。
  • 悪質なサイトに入り込み、個人情報(名前、住所、電話番号など)が知られてしまうと、お金を請求されたり、怖い人が家に来るなど、大変なことが起こってしまう事。
  • トラブルに巻き込まれた場合、子ども1人で解決することは難しいので、必ず親(大人)に相談する事。

思春期を迎えた子どもからすべての誘惑を取り払う事が無理なことは経験上ご理解いただけると思います。親としてはそういった誘惑に乗っかって行われる犯罪から子どもを守ることを考えていかなければならないと思います。

 

もっとも気をつけなくてはいけない事

 

繰り返しになりますが、「架空請求」に対しては無視して構いません。

サイトにアクセスした痕跡(IPアドレスやプロバイダーなど)を示して、脅すようなこともあるようですが、同様に無視して構いません。

逆に、請求を取り消してもらおうなどと考えて、こちらから連絡してしまうとあなたは「見込み客」として急浮上してしまいますので、絶対に連絡を取ってはいけません。

電話番号が知られてしまえば、昼夜問わずに電話が鳴るかもしれません。

名前や住所が知られてしまえば、郵送で請求書が送られて来て、そのうち督促や訴訟沙汰になることも考えられます。

また多くの場合、その個人情報は「詐欺に引っかかりやすい上客リスト」に掲載されて転売され、また別の業者からのしつこいセールスに悩まされることになるでしょう。

このように個人情報の流出は恐ろしいものですので、特に注意しなければなりません。

自分ではどうしようもなくなったときには、国民生活センターに相談しましょう。
<外部リンク:独立行政法人 国民生活センター>

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